pitchtuner / riding the fire

2010.06.02
DID-1001/¥2,100(TAX IN)

クールに迫り来るビート。ビートに負けないメロディー。
噂のピッチチューナー、ドイツ・ベルリンからついに日本上陸!

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TRACK LIST

  1. supersonic ride
  2. raindrops
  3. p.i.t.c.h.t.u.n.e.r.
  4. kill me
  5. heaven
  6. the tape
  7. dance!!!
  8. echo
  9. so far away
  10. madder
  11. pop komm komm
  12. hikari (Das Pop remix)
※日本盤ボーナストラックとして、彼等の盟友であるDas Popのリミックスを収録!

REVIEW

ピッチチューナーがドイツのドレスデンで活動を始めた頃、ちょうど僕もドイツに渡っていた。 最初に彼女等を観たのはフランクフルト。ドイツ滞在で初めて出会ったバンドで、ドイツ人と日本人の混成バンドということもあって、とても印象に残った。

2001年からドイツに渡ったMIKI、旧東ドイツに位置するドレスデンで、既に音楽活動を始めていた ステファンとヨハネスによって、ピッチチューナーは結成された。 それから間もなく地元のレーベル「DOXA」から声が掛かり、早くもその年の夏には契約に至る。 それをきっかけに、2002年に初の公式音源としてマキシシングル『It's Time To』をリリース。 そしてファーストアルバム『Flight Up The Winding Stairs』をリリース。 彼女達からそのアルバムを、フランクフルトのライブ会場で名刺代わりに受け取っ た。 ライブは一環して巻き起こる強烈なビートをきっかけに、とにかく踊らされた。 彼等の前へ前へと空気をプッシュするようなアクションと音圧が、深夜のだるい体を叩き起こしてくれた。 そんな記憶が今でも鮮明に残っている。 特にエレクトロな具合とギターバンドの要素がうまくミックスされてるようなトラックで、個人的にかなり嵌った。 当時は、ダフトパンク以降の、2000年代後半のダンスロックムーブメントの行方が予想出来なかった頃。 でも「こんなギグをやるなんて、きっと何かやらかすぞ」と、そう思いながら、僕の頭の中にはピッチチューナー の名前がしっかりインプットされ、 興奮のあまり、そのファーストアルバムをいくつかの日本のレコード会社と主要イヴェンターに送った記憶がある。

ピッチチューナーの結成は、同じドイツのデジタリズムがアルバムをリリースするより6年も前のこと。 それを思うと彼等のセンスは実に早い。 2004年、セカンドアルバム『Spiny Lure』をリリース。 早速、彼女達からそのCDが事務所に郵送されてきた。 その仕上がりに凄まじい成長振りを感じた。 とにかくモニターから出て来る音に興奮した。 顔を隠さないディーヴォとダフトパンク、そしてロック狂になったベニー・ベナッシのようなサウンド。 そしてヨハネスの掻き鳴らすどことなくジャジーなリズムも感じさせるギター。 セカンドを試聴した瞬間、はっきりとダンスロックシーンはどこに行こうとしているのか分かった。 それをやっと3年後ぐらいに世界で具現化してきたのが、kitsuneなどのコレクティヴだったのだが、ピッチチューナーは実はそれにかなり先んじている。

彼等はセカンドのリリースと同時期に、拠点をベルリンに移している。 リリースとベルリンでの活動をきっかけに、ヨーロッパ各国の音専誌、ウェブジンなどからの取材攻勢。 そしてヨーロッパ全域でMTVを始めとするクリップ番組で『Balmy Fraction』がパワープレイのようにオンエアされる。 ドイツ語圏の音楽ファン必読の『intro』誌では、2004年5月のレコメンドバンドとして取り上げられる反響ぶり。 それからもドイツを中心とするライブやフェスへの招聘は息つく間も無く続き、 40万人規模のフェスへの参加や、ドイツのフェス『MELT!』で2manydjs、デジタリズム、ダス・ポップ、マシュー・ハーバート等と共演するなど、確実に経験値を上昇させていった。 そして今回、日本での最初のリリースに決まったアルバム『Riding the Fire』へと結実するのだが、これは2008年にモーゼス・シュナイダーという、 ドイツでは本国ナショナルチャートのトップに数多くのバンドを送り出しているプロデューサーで、その彼を迎えて制作されたサードアルバム。 リリース後、欧州ツアーを半年かけて行ない、その間、各地のラジオ局でエアプレイの無い日はなかった程だ。 日本には、まずこのサードアル バムをピッチチューナーの最初の作品としてお届けすることになるのだが、日本のリスナーの為にボーナストラックを収録している。 2009年の後半、日本で一番ラジオのオンエア率が高かったと言われるバンド、ダス・ポップがリミックスした『hikari』というトラックが収録されているので、ぜひこれも踊り狂いながら聴いて欲しい。 結成以来、ピッチチューナーとダス・ポップは長く親交を暖めてきており、しかも僕自身、ピッチチューナーのMIKIからダス・ポップを紹介してもらえ、 当時ダス・ポップの音源を日本のレコード会社へプロモーションしていたこともあったので、日本の特別編集盤の内容には興奮を押さえられない。

このアルバムを手に取ったあなたはライブも必須! ヨハネスが手作りギターで飛び跳ねる姿と、MIKIのチャームワールドなヴォリュームあるベースプレイに、誰もが10年代以降のエレクトロ・シーンを垣間見ること必至だ。Danke!

onpa))))) クリエイティヴ・キュレーター
羽生和仁
2010年2月22日 ベルリン

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